秋の清里

秋になると、八ヶ岳と南アルプスに囲まれた清里が恋しくなります。
バスに飛び乗り、ペンション・セントポーリアへ。
そこは高校の友人直子さんがお一人で経営する、私の安らぎの場所。
雄大に広がる八ヶ岳の稜線はすぐ目の前。左には南アルプス、富士山も。
抜けるような秋空、様々に形を変えてゆく雲たち、赤や黄色に色づいた森、
秋風に金色にきらめく樹々の葉。まだ色彩を残す落ち葉たち。

癒される、と私たちは簡単に言ってしまうけど、一体どんな感覚なのだろう。
もしかしたら、遠~い祖先たちが暮らしていた頃の風景に出会えた時に
ふと湧きおこる懐かしさのようなもの? ヒトの脳の奥にその悠久の記憶が
残っていて、ふとした時にスイッチが入り、覚醒し生まれる幸せ感覚?
ロゴスからピュシスに切り替わった時、ヒトは癒されるのでしょうか。

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